美容師の卵に我が頭を委ねてみることにした。
一カ月滞在したブリスベンシティバックパッカーズを後にし、中心街のゲストハウスに移動した。しかし、部屋が最上階の6階になり、30キロ以上の荷物を階段で上る苦行を強いられた。どうもまえだです。
私がブリスベンシティバックパッカーズにいた時に、気になるクーポンを見つけた。
月曜日と火曜日のみ男性の床屋カット無料!というクーポンであった。
無料って響きステキ♡ということで火曜日に足を運んでみた。
ちなみに、髪を切りに行く前の写真。
オーストラリアに行く前に髪は切っていたが、伸びるのが早いためそろそろ切ってもいいかな?と夏には少し暑いなと感じるくらいの髪の量である。
今までの人生で海外で散髪をしたことはなかった。そして、アジア人の髪質はオーストラリアの人達の髪質は異なるので上手く切ってもらえないのではないかと正直不安な部分もあった。
しかし、仮に失敗しても帰国するまでには髪が伸びる時間があるし、変な髪になればそれはそれでブログのネタになるしと思い行くことを決意。
無料の理由は、美容学校のカットモデル
美容学生がカットをするため、無料で髪を切れるカットモデルということだった。
美容学校はクイン―ズストリートの裏側のビルにある、BSH。
学校内の雰囲気はこんな感じ。
事前に申し込み用紙とクーポンを渡し受付で待機する。
そして、デビンというイケイケ風のオーストラリア人の見習い美容師が今回私の担当をするとのことだった。
椅子に着くなり、デビンが「どんな感じにする?」と尋ねてきた。
髪を切ることは決めていたが、どんな髪型にするかはノープランだった。
そんなことを言えるはずもなく、とりあえず「オーストラリアではどんな髪型が流行っているの?」と尋ねてみる。
そうするとデビンが下記画像のような髪型が流行ってるよと教えてくれた。
後で調べてみたが、Undercutという奴らしい。
確かにオーストラリアでこの髪型の人をちらほら見るしかっこいいと思う。
でも一つ疑問に思った。
「その髪型私に合うのか・・?」率直にデビンに投げかけた。
そうするとデビンは「大丈夫さ!やってみよう!」と気楽に答えた。
しかし、この時私がその髪型をするとパイナップル頭にしかならないのじゃないかと予感した。
そうドラゴンボールのリクームのように。
しかし、そうなったらそうなったでパイナップルピッキングの仕事を見つける際にアピールとしてはかなり好都合じゃないかと思いとりあえず、デビンに全てを任せると決意。
頭を洗い、いざ髪を切るという段階になった時、デビンがある人に呼び出された。
呼び出した相手は美容学校の先生のベロニカであった。
デビンはベロニカに切ろうとしている髪のヘアスタイルを言うと、
ベロニカがすかさず「彼はアジア人なの。だからその髪型だと彼の髪質だと上手くいかないかもしれないわ。だから○○~してこうやった髪型にするのはどうかしら?」とデビンにアドバイスを送る。
そして、デビンはベロニカの提案を了承し、Undercutを辞めサイドと後ろを刈り上げ、横の上の部分を残したツーブロック風にし、上の髪は先を少し切って大部分を残すということになった。
途中、ベロニカが私に「あなたは(髪型)についてどう思う?」と聞かれたので、
「デビンに任せるよ!」とモルモットに徹することを決めていた私はさわやかに言い放った。
するとベロニカはデビンに「あなたラッキーね!」と伝えていた。
今回は、ヘアーリストさんの練習台になればと思っており、無料で髪も切れるのでお互いWin-Winである。
そして、いざ髪を切るための準備に入る。
しかし、ここで問題が起きた。
刈り上げた後被せるため、サイドの上部をピンでとめようとするデビンであるが、私の髪は私の性格同様ひん曲がっているらしくなかなか素直にまとまってピンに収まらない。
これにはデビンも予想外の出来事で「It's Tricky! トリッキーな髪型だ」と5分から10分くらい髪をピンでとめるのに格闘していた。
今回はテスト的な意味合いもあったのだろう。制限時間を気にしてかデビンもピンが止まらず焦りと言うことを聞かないわがままヘアーに軽い怒りを感じているようであった。
なんか、ごめんデビン。と悪戦苦闘している中心の中でひっそりと呟いたのは言うまでもない。
ちょっとしたハプニングはあったもののなんだかんだ髪はピンに収まり、その後は順調に散髪が進んだ。
そして、終わった後、ベロニカが散髪した後の髪型をチェックしに来た。
写真は、その時の様子。
ベロニカが良い感じじゃない!とデビンを褒め、私にも「髪型はどう?」と感想を求めてきたので「彼に切ってもらって良かったよ!」と伝えた。
その後は、先生の高評価もあり、その場で仲間達とハイタッチをして喜びを爆発させるデビン。
先生の評価も良かったこともあり、彼自身も私を送り届ける時に、興奮している様子が物凄く伝わり、彼に良い経験として少しでも貢献できたのではないかと嬉しく思った。
最後に、デビンと記念に一枚撮らせてもらった。