【後編】まえだ突然のホテルカナナラ卒業宣言-怒れるスーパーバイザー-
より良い条件の仕事を掲示されホイホイ乗り換えることを決めた。どうもまえだです。
「バックレ」とは、無断でアルバイトや会社を辞めることを指す。約束していたことをすっぽかす、逃げ出すことを意味する言葉である。
ここからが仕事をハウスキーピングからファームジョブへと乗り換えることを決めたまえだの苦悩を綴って行く完結編である。
ファーム仕事を取ると決めたため、しなければいけないことがあった。
そうホテルカナナラのスーパーバイザーに仕事を辞めると言うことを告げなければならなかっただ。
ジョブショップで銀行口座等の登録をした後、ホテルカナナラへ早速足を運んだ。
しかし、スーパーバイザーのロビンは生憎休日で要件があるなら明日伝えて！と受付のおねーさんに言われた。
この日が火曜日で翌日の水曜日に伝えたとしてもファーム仕事の始まる土曜日まで3日間の猶予がある。
ギリギリ行けると思った。
しかし、ホテルカナナラで働く人達はとてもフレンドリーで仕事自体も好きだったので辞めるということを言うのは少し忍びなかった。
本来なら9月ぐらいまでホテルカナナラで働こうと考えていたくらいだからだ。
そして、バッパーに戻ると同じバッパーに住んでいて、私と同時期にホテルカナナラで働き始めた台湾人のパメラが職場の同僚を招いたディナーをすることになっていた。そこに私も参加する手筈であった。
今回参加者は誰なのかパメラに聞いてみると、
「ロビン(スーパーバイザー)も来るわよ」
と教えてくれた。
いざ会えるチャンスとなると気が重くなった。しかし、楽しい食事の場で仕事の話をするのは良くないと思ったので辞めることについては明日言おうとこの時は思っていた。
そして同僚の人達がバッパーに来て、和気あいあいとお食事会が始まった。
今回はパメラとその友達のティナ、ジェフがタイ料理を振る舞ってくれたので楽しく過ごせた。
そして、写真がその時の様子。
会話をしているとロビンから仕事の話が偶然出たので、反射的に、
まえだ「土曜日(ファーム仕事で)働けなくなった」
と告げた。
パメラには事前に仕事を辞めると伝えていたのでこのことを知っていた。私がロビンに仕事を辞めると伝えてる時の表情は強張ってたよと後で教えてくれた。
ロビンも仕事外でお酒の席だったこともあり、詳しくは明日の仕事の時に話そう言うことになった。
そして、翌日の仕事中ロビンが私のところに来て昨日のことはどういうことかと聞いてきたので正直に仕事が決まったと告げた。
ロビンは少し考え込んでいたが、分かったと言いその場は事なきを得た。
本来なら同じ業務をするニュージランド人のドムが二週間の休暇に入るためその期間に人が欲しいということで私を採用したのに、休暇が終わる前に私が去るというのはロビンも予定外であっただろう。
そして、その仕事は以前はドム一人で恐らく回していたので私とドム以外に変わりとなる人も残念ながらいそうになかった。
それが理由で突然のバックレだけは出来なかった。
お世話になった良い人達だったので、不誠実な辞め方ではあるが最後まで出来る限りのことはしたいと思った。
そこで、秘策に出た。
真面目系クズのK君を召喚した。
K君は最近バナナファームをクビになった無職の真面目系クズで彼をロビンに紹介し2日間で彼に私の知っている仕事を教えた。
ただ去るのではなく、次の人に仕事を引き継ぎ去るので突然辞めるにしてもそこまで酷い辞め方ではないと一息ついていた。
しかし、仕事最終日の休憩中にロビンも軽く雑談していると、
ロビンのスイッチが突然入った。
ロビン「私は今回の件で激怒している。貴方のやり方は好ましくないし、貴方は本当に鬱陶しいわ！」
確実に怒っていた。
いや激怒だ！
こんな感じのプンプンとした怒りならまだ可愛かったが・・
完全に激怒だった。
怒りの炎がメラメラしてるのが見えた気がした。
仕事の代わりも見つけて辞めるから怒られるどころか感謝されるとさえ思っていた。
勘違いも甚だしいとはこのことである。
私から言えることは仕事を辞めるなら少なくとも二週間前には言うようにしよう！
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